ホストマザー・ホストファミリーのための一言英会話

日本で外国人を家庭に受け入れる”ホストファミリー”のための英会話をご紹介します!

コラム イスラム教徒

ホストファミリーをする際に、「宗教対応はどれくらいできますか?」と聞かれることがあります。
 
英語圏で多いキリスト教徒(ひとくちにキリスト教と言っても宗派がたくさんありますが)は、さほど対応が難しくありません。というか全くと言っていいほど気にしなくて大丈夫かも……
ですが、イスラム教徒については、戒律で食事などに厳しい制限があるので、少し大変かも……
 
ということで、私の一度だけですがイスラム教徒を受け入れた時に驚いたことを何点か書きたいと思います。
 
・びっくりした点その① 家の中ではスカーフ付けないの?
女性でしたので、外出時には髪を全てスカーフで覆っています。初めてお会いしたパーティでもそうでしたし、受け入れ当日の顔合わせの時もそうでした。
家に着き、お部屋に案内して、リビングに再びやって来た時のこと。
彼女はスカーフをしていなかったんです!
私の勝手なイメージで、ずっと人前ではスカーフを付けているものだと思っていたのでとても驚きました。
リビングには夫も居たので、家の中なら男性の前でも大丈夫なのかな……
 
その後、夜ご飯を食べに外出する際は、またきっちりスカーフを付けていたので、外ではスカーフ着用がmustのようでした。
 
・びっくりした点② ハラルもそれぞれ許容範囲が違う?
ハラルフードというのはご存知でしょうか?
イスラム教徒向けの、戒律に則って加工処理した食品のことです。
そもそも豚肉はNGの宗教ですが、牛肉鶏肉も、戒律に則った処理(聞いた話によると何かお祈りのようなものを捧げてから食肉に処理するとか)したものでないと口にできないことになっているそうです。
酒も駄目なので、しょうゆ、みそ、みりんなども、本来NG。
 
ということで、和食を作ろうとすると結構駄目なんですよね……シーフード中心のバーベキューを用意したのですが、「たれ」。
大体肉エキスとか、みりんとか入ってるんですよね……
なので、イスラム教徒の彼女には、塩とレモン汁を用意して、「このたれはチキンエキス入ってるから……」と説明したうえで食卓に載せました。
 
そうしたら、お皿に出してひとなめして「OK」って。結局エビや魚を焼肉のタレで食べちゃってました。
……どれくらい厳格に戒律を守るのかも、人によりけりとは聞いていましたが、実際目にするとびっくりしました(日本に来るイスラム教徒の男性だと、アルコールのんじゃう人も居るって聞いたことあります)。
彼女はロンドンに留学経験のある人だったので、あまり厳格に守っていると食べるものがないことに(そして美味しいものを食べ損ねてしまいかねないことに)気づいていたのかな……
 
ちなみにハラルフード、しょうゆもみそも、みりん風調味料も、焼き肉のたれだってあります。
大きな街に行けばハラルフード専門店もありますが、あんがい業務用スーパーにたくさん売ってるんですよ、ブラジル産の鶏肉は大体そうみたいで、パッケージに大きくハラル認証マークが付いています。
 
彼女からはいろいろ面白い話を他にも聞きましたのでまた書きますね。

 

See you!